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【鉄道会社内定者】実際のエントリーシート

エントリーシートの書き方の記事はよくありますが、実際に内定を獲得したエントリーシートを見たことがある人は、少ないと思います。「就活のミカタ」では、エントリーシートの良い部分を解説付きで紹介します。今回は大手鉄道会社(現場職)内定者のESを紹介します。

■実際のエントリーシート

【1】自己PR

 私の長所は、真面目に一つの事に取り組む所です。現在、レンタルビデオ店でアルバイトしていますが、採用されたのが年末の忙しい時期ということもあり、数日間でほぼ全ての仕事を覚える必要がありました。短いスパンで多くの仕事を完璧に覚える為に細かいこともメモを取り、自宅で何度も復習しました。また、売上に悩む店長を目の当たりにして、どうしたらお客様の満足感を見たし、売上を伸ばせるかを考えました。最初は1時間ほど早く出勤し、駐車場と店内の掃除を行いました。次に手の空いている時間に、商品の棚の整理と可能な限り、社員業務の手伝いを行いました。需要のあるコーナーの整理は、陳列が乱れる為、30分おきに整理を行いました。また、他店の見学や仲間スタッフと意見交換をしました。商品のセールスコピーを考え、POPを手書きで作成したり、お客様のお名前をお呼びして接客する、あいさつを徹底するなど、お客様の満足度を満たす店づくりを行いました。自ら率先して動くこと、仲間と協力することの素晴らしさをこの経験から学びました。結果、回転率が2倍に上がり、返却とお客様に頼まれた商品を探す時間、社員の残業時間も大幅に削減されました。私のこの真面目さで、貴社に貢献してまいります。

■解説①

 鉄道の現場職で求められる人材、それは「真面目で業務を忠実にこなせる人」だと言われています。人々の命を預かっている以上、小さなミスが大きな事故になりかねないことが理由として考えられるでしょう。この自己PRからは、定められた業務を遂行できるよう自主的に努力したことや、店舗全体の売上を伸ばせるよう主体的に行動したエピソードなどから、『業務を忠実にこなす、真面目で努力家』な人柄が伝わってきます。

【2】志望動機

 幼い頃から憧れであり、夢であった電車の運転士を実現したいという想いがあり、鉄道業界を志望致しました。私の父はとても電車が好きであり、物心ついた頃には、電車のビデオや番組を多く観せてもらいました。徐々に興味を抱き、電車運転のゲームに熱中するようになりました。その頃から、電車の運転士が自分にとっての夢となりました。数多く存在する鉄道会社の中で貴社を志望する理由は、地元である埼玉県に貢献したいという想いが強く存在するためです。地元で仕事をすることが社会貢献であると考えます。その中でも鉄道は人々の生活の上でなくてはならない存在であり、究極な安全対策が求められます。そんな重要な場所で人々の生活を支え、お客様の一日をより良いものにしていけるということに非常にやりがいを感じます。責任の重い仕事ではありますが、得られるやりがいや達成感は大きく、自分自身に大きな誇りが持てると感じました。 以上から、貴社を志望致します。

■解説②

 『数多く存在する鉄道会社の中で貴社を志望する理由は、地元である埼玉県に貢献したいという想いが強く存在するためです。地元で仕事をすることが社会貢献であると考えます。』

 このESの対象企業では、地元に通るこの鉄道を昔から利用しており、地元に愛着がある人が多いそうです。もちろん自身の地元に通っていない鉄道会社を受けて内定をもらっている人も多く存在します。しかし、何故他の会社ではなくうちに?と聞かれた時、生まれ育った土地に愛着がある、ということが志望度に説得力が出すのだと思います。 地元の鉄道会社を受ける場合は、この書き手のように地元に愛着があることをアピール、もしそれ以外の鉄道会社を受けるのであれば、なぜ地元の鉄道会社ではなくその会社を志望するのか、説得力のある理由やエピソードを練っておくこともテクニックの1つでしょう。

■まとめ

 今までの経験や、責任の重い仕事をやり遂げたい、という志望動機などから、全体を通して書き手の真面目な人柄が伝わってくるESです。

 志望動機の「車掌になりたいから」という理由は一見するとただの鉄道ファンのように思われてしまいそうですが、その後にしっかりと地元の人々の生活に貢献したいことを述べており、「仕事として鉄道に関わりたい」ということが分かります。鉄道業界は、仕事として鉄道に関わることのできる人材を求めており、鉄道ファンを敬遠する傾向があるので、電車が好きだという理由のみで志望動機を書くことは割けるのがベターです。この書き手のように、それ以外の志望動機も考えておきましょう。

 鉄道といえば「安定」で「高福利」、とのイメージがあり、全国の就活生から大人気の業界ですね。企業によっては今回のように‹総合職›‹事務職(一般職)›‹現場職(車掌・乗務員など)›と採用枠を分けている場合もありますが、人気が有ることもあり、どの職種も倍率が高いです。しっかりと自分の思いを伝えられるよう、十分に対策をしていきましょう!

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