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人気大手広告代理店に内定を獲得したエントリーシート【座右の銘】

就職活動を始めて最初に立ちはだかる壁、エントリーシート…!自己PRや学生時代頑張ったことなど、よく聞かれる質問については1つテンプレートを完成させれば対策できますが、全ての企業で同じことを聞かれるわけがないですよね。

時にはとても答えづらい質問をされる場合もあります。そんなESに出会った時、多くの学生は悩んで手が止まってしまうかと思います。最悪、何も思い浮かばずES提出を諦めてしまうことも…。ですがそんな難易度の高いESもコツさえ掴めば大丈夫!

以下に、イレギュラーな設問に対する基本の考え方を説明していきます!!

【1】 奇をてらうべからず!!

たとえば、「この枠の中で自由にあなたのことを表現して下さい」「座右の銘はなんですか」「あなたのキャッチフレーズ」などが、イレギュラーな質問の中でもよく見るものたちです。こんな設問にぶつかった際、ES慣れしていない多くの学生は奇をてらったものを書こうとしたり、センスをアピールしようとします。私自身就活初期、周りと差をつけようとするあまり、奇抜なESを書いてばんばん落とされてしまったことも…。

ですが実際のところ、大手広告代理店やマスコミ関係など発想力を求められそうな業界の内定を手に入れた友人のESを見ても、奇抜なものはありませんでした!どの業界でも言えることですが、発想力はあるに越したことはありません。ですが、内定者全員がアイディアマンかというと、そういうわけではないです!例えば広告やテレビなど、発想力を求められそうな業界でも、発想力よりクライアントや消費者の立場に立って考えられることが求められます。奇をてらった内容を書いて、「読み手のことを考えていない!」「ふざけている!」などと思われるより、真面目に的を射たことを書くようにしましょう!

【2】すべてのことを自己PR or 志望度PR につなげるべし!

どんなに変わった質問でも、企業が聞きたいことは基本的に「あなたがどんな人か」「志望度はどの程度か」この2つだと思います!
この考え方を念頭に置き、聞かれている質問はどちらのタイプに当てはまるのかを冷静に考えてみましょう。そうすれば、これまでに練ってきた学生時代頑張ったことのエピソードや志望動機を使いまわして、難しい質問にも答えやすくなります!

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【3】実際にESを見てみよう!

【1】【2】を踏まえて書いた人気広告代理店内定者のESを以下に紹介します!

Q.あなたの座右の銘と広告の仕事を絡めて自由に論じて下さい。(800字)
A.「換位思考」×「広告の仕事」

「換位思考」とは、「相手の立場に立って物事を考える」という意味の中国語です。
普段人と信頼関係を築くときや、物事に行き詰まったとき、また、人に腹を立てたときなどに必ず私は換位思考に立ち戻ります。相手の立場に立って考えることで、冷静さを保ち、新たな解決の糸口を見つけ出すことができるからです。
 大学時代に注力した福祉活動において、換位思考は不可欠でした。真のニーズを汲み取るためにはこの考え方が基本であり、思い込みの支援は自己満足で終わってしまうということを学びました。もちろん、相手の立場に立ち「自分だったら」と考えてみても汲み取りきれない部分もあります。そこで私は換位思考をベースに、相手の立場にどこまで実際に実をおけるかということに挑戦してきました。例えば、タイの山岳民族と2週間共同生活をしたり、母子生活寮で2ヶ月働いたり、ひきこもりの集う会に定期的に通うなど、実際に彼らの生活を肌で感じることで得たものは非常に大きく、有効な支援につなげることができました。
 このように人を考えぬく経験は、一点ではなく、全体に視野を向けるからこそ人の琴線に触れる価値を生み出すことができるという点で、貴社の掲げる「生活者発想」に近似しているのではないかと考えます。以前貴社の社員の方にお話を伺った際に、「クライアントの要望ばかりを聞いていると、押し付けの広告になる。一拍置いて、見る側や周りの立場に立たなければ広告は成り立たない。」とおっしゃっていました。クライアントのニーズに応えるために、クライアントや課題と真摯に向き合いながらも、生活者や共に働く周囲の仲間をも想う気持ちが広告の仕事において最も重要なことだと感じました。自身の座右の銘である「換位思考」が、一方だけに向いていないか常に確認しながら、広告の仕事において、人の心に響く価値を生み出したいと考えます。


いかがでしたか?
設問で聞かれている座右の銘と、座右の銘を体現したエピソード、座右の銘と企業をうまく絡めた上で、会社に入ってどんな風に活躍したいか、をうまく盛り込んだ、読んでいて書き手の人柄が伝わってくるESですね!

答えづらい面白いことや奇抜なことを書こうと思わず、
このように設問にきちんと答え、あなたの人柄が伝わるESを書けば問題なしです!

【4】やっぱりアイディアを出さなきゃいけない場合もある!

と、ここまでイレギュラーなESに対する基本的な書き方を述べてきましたが、それでも、多少はアイディアを求められることがあります。たとえば、「この枠の中であなたを表現してください。」というもの。この設問は意外と多くの企業で出されます!

筆者および筆者の周りの学生の経験から言うと、こういった設問の場合、文字だけで表現しないほうがいいです!
わざわざ自由に表現できる設問を用意しているということは、あなたの志望度(表現にどれだけ努力できるか、どれだけ工夫できるか)を見ているということですから。ちなみに筆者の友人の、内定を獲得した子たちは…

・学生時代に頑張ったボランティアのことを書いて、
  文章の周りをボランティアに打ち込む私の写真で囲んだ(某スポーツ新聞社内定)
・自身の全身写真を貼ってファッション誌の表紙のようなデザインにして、
    見出し風の自己PRを書いた。(人気IT企業内定者)
・リーダーシップを文章でPRし、部活の仲間たちとの集合写真を載せた。
 写真は友人たちに協力してもらい戦隊ヒーロー風の写真にし、
 部長である自分は赤レンジャーの格好をした。(人気人材会社内定)
・雑貨屋の商品紹介POP風のデザインの自己PR(レコード会社内定者)
・紙の真ん中を突き破り、「僕はこのようにエネルギッシュな人間です!」
その下に注釈で学生時代頑張ったことを羅列し、エネルギッシュと言い切る根拠を述べる。
(大手広告内定者)

などなど、様々な工夫をしていたそうです。

このように、写真を盛り込むことで普段の自分がどんな過ごし方をしているかPRしたり、既存のプロダクトからアイディアを得て、読み手に自分の性格+センスをアピールするのもひとつの方法です!
どんな方法をとったとしても、自分のどんな部分をアピールしたいのか、という点を忘れないように気をつけて書きましょう!

【5】おわりに

いかがでしたか?今回は難易度の高いESについて、内定者たちの実例を交えながらポイントを紹介しました!難しいESに遭遇するとつい難しく考えて、質問と関係ないことを答えてしまったり、背伸びをした回答をしてしまいがちです。ですが、内定者のESを見てみるとどんな質問に対しても自然体で答えていますね!今回紹介したような難しい質問は、インターネット上を探しても先輩のESがなく参考にしづらかったり、書くことに手こずるかと思います。このようなESを指定された場合は、ぜひみなさん時間に余裕を持って取り組んでくださいね!!

野間みなみ
私立大学4年生。内定先は、ITベンチャー企業。学生時代は、アパレルのバイトや学生団体の活動を行う。大手企業からベンチャー企業まで幅広く見て回った自身の就職活動の体験から執筆。

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